パットの、ほんとう

パットは科学

パッティングほど、一から十まで力学の原理の上に立っているものはない。
パットはまさに科学であると言える。
---これは「ゴルフの科学」(河村龍馬著 光文社刊)に示された一節です。これが出版されたのが1974年です。
そして、パットのボールの転がりの方向について、ストロークの方向よりもフェースの向きの方向が大切で、両者の向き(方向)の誤差が転がり方向に与える影響は1:4くらい違うと述べています。
このような科学的な解析を始めたのは河村さんが最初です。河村さんは(当時)ロケット工学専攻のドクターで東京大学教授をなさっておられました。
「パッティングの科学」(D・Pelz著 児玉光雄訳 原題はPUTT LIKE THE PROS)の米国での出版が1989年ですから、15年も前に先駆的な解析を行っておることが分かります。Pelzさんもこの自著の中で、ほぼ同じ内容のことを言っています。
ストロークの方向の誤差については「プロのように打つ2
フェースの向きの誤差については「プロのように打つ3
ストロークの方向の誤差が転がり方向へ与える影響は20%、フェースの向きの誤差が転がり方向へ与える影響は90%なので、Pelzさんの実験と河村さんの解析は良く符合します。
Pelzさんはショートゲームのビジネスマンとして成功し現在も活躍中です。米国ではこのように科学的な取組みが受け入れられる社会と言えます。日本とだいぶ違う印象ですね。河村さんは3年ほど前に鬼籍に入られましたが、これを見て天国で苦笑なさっておられかもしれません。

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