パットの、ほんとう

芯を外すと

パターヘッドに芯(SWEET SPOT)があることはゴルファーの常識でショットの場合は意識していても、いざパッティングの段になると芯を意識しないでストロークするという方をかなり見かけます。

芯を外してパットしても、フェースの向きが正しければ、転がる方向は狂わないという事実があるので、意外と無神経に取り組んでおられるのかもしれないと思います。

「科学的ゴルフ上達法」(小田切洋一著 講談社刊)には、著者が実験をした結果
1.トウよりに1cm外してストロークした場合
  スイートスポットでパットした時と同じように、真直ぐに転がる。
  スポットで打つ時と同じ強さで打った場合と比べて少し転がり距離が短くなる。
2.ヒール寄りに1cm外してストロークした場合 
  スイートスポットでパットした時と同じように、真直ぐに転がる。
  スポットで打つ時と同じ強さで打った場合と比べて少し転がり距離が短くなる。
3.1と2を比較すると
  転がり距離は1よりも2のほうが少し多く転がる。
となると述べられています(*1)。

なお、これらの実験ではパターフェースの向きは正しく(転がり方向のとは直角に)セットされ、ストロークの方向は転がり方向に正しくセットされています。

即ち、スポット(芯)を外しても方向が狂わない、という物理的事実があります。
(実際には、芯を外して転がされたボールは芝目の影響などを受けやすいですが)

これがあるので、初心者やパッティングをシビアに考えないゴルファーは芯を意識しないでストロークしているのかも、と推察されます。

距離が狂ったのでは、現実のグリーン上ではスコアにならないようなパッティングになります。

なぜなら、意図した距離勘が得られなければカップインはしません。

真直ぐなラインであれば、少し強めに打てば入ることになりますが、曲りのあるラインで曲りが大きくなればなるほど、距離勘が出なければカップインの確率は小さくなります。

やはりパットはパターの芯でボールの芯を捉えることが大切ですね。

そして、パットの練習時に「芯で芯を捉える」という意識でインパクトと迎えるというドリルを行うことで、ルックアップが早まることもなくなると思います。

*1:D・ペルツさんの実験では、フェースの向きさえ正しければストロークの方向への影響は方向誤差の20%が影響すること、ストロークの方向が真直ぐでもフェースの向きが狂っていれば向きの誤差の90%が転がり方向に影響する、と結論付けていますが、これはあくまで芯で捉えての話でした。
「ストロークの方向性」

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