パットの、ほんとう

真の巧拙指標とその計算

パットの巧拙として「平均パット数」が使われていますが、これは真の指標とは言えません。ピンに絡めてパーオンすればパットの距離は短くなり、平均パット数は少なくなるからです。そこで、米国ツアーではStrokes Gained-Puttingという指標を正式なパフォーマンスデータとして使っています。これが本当のパッティングの巧拙指標です。
  ちょっと馴染めない指標なのですが、Strokes Gained-Puttingの計算は次のように行われます。

  1.ベンチマーク(全選手の距離ごとの全平均パット数)
    全ての距離からのカップインまでの平均パット数を統計し、これをベンチマークとします。   →「真の巧拙指標2」で示した「Putting Baseline」がベンチマークです。

  2.10mの距離からのベンチマークはパット数=2.0です。
    例えば、ある選手が10mの距離から2パットでカップインさせたら、2.0−2=0ですから、稼ぎは無し(0)。
       1パットでカップインしたら、2.0−1=1.0の稼ぎ。
       3パットでカップインしたら、2.0−3=−1.0の稼ぎ(ロス)と計算されます。

  3.18ホールでの集計値がその日の稼ぎになりますが、グリーンそのものの難易度分がこの稼ぎから天引きされ(*1)て最終の稼ぎとなります。こうしないと、ツアーを通しての客観的指標にならないからですね。

    *1:アンジュレーションの大小やカップの位置、或いはスティンプ値など難易度は変わります。ですから、その日の出場選手全員の稼ぎの平均値を天引きします。  すなわち、A選手がその日に+3.5と稼いでいても、選手全員の平均稼ぎが+2.5だったとすると、この分が天引きされるので、A選手のその日の稼ぎは+1.0だったと計算されます。

    4.これですと、各選手の比較にならないので、横並べのためその選手の出場全日の平均値がランキングとなります。   A選手が、初日+1.0、2日目-1.5、3日目+2.0、最終日-1.0だったとすると(+1.0−1.5+2.0−1.0)÷4=+0.125となります。

    具体的に見てみると実感がわきます(以下データは2013年度の3月18日現在)。

    キャデラック選手権で今季2勝目を制したT・ウッズは+0.995(ランク7位)です。これは全選手の平均的パット数よりも毎日≒1打少ないと言うことですから凄い!と理解できます。  キャデラックでは、4日間で100パットでしたから、さもありなんと言えますね。

    石川遼の今季は−1.344(ランク179位)ですから、全選手の平均パット数よりも毎日1打以上多いわけですから、パットの不調が具体的に見えてくると言う次第です。  あくまで平均値ですが、重い数字ではないでしょうか。

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